シナリオ:しまっちゃうお兄さん

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KP:さて、次の部屋だ。
KP:扉を開くと、まず前園の目にはそれぞれ台に寝かされた4人の男の姿が見えた。
前園:4つの台にそれぞれ寝かされてる、でいいのか?
KP:ああすまないね。そういうことでいい。……それまでの部屋と比べたら清潔感、のようなものも感じられるかな。
KP:男たちはそれぞれ、腹部を四角く切り取った青い布を頭から足までかけられており、それが人の形をしている、ということだけがわかる。
前園:「手術室……?」
KP:男たちが寝かされた台の傍にもうひとつ台があり、そこにはメスとタオルが置かれている。
前園:……ああ、なんとなくわかったぞ。でも戻れないんだよな?
KP:そうだね。前園がそんな光景を前に立ち尽くしていると、ドアがロックされ、テレビがついた。
???:「やぁ、剛。君は恋人がモテるというのをどう感じる? 私は非常に嫉妬深いようで、さすが私の恋人と思うより、自分の物にさわるなと思うタイプだ」
前園:「気持ちは分からなくもないが、行きすぎた嫉妬は相手を怖がらせるだけじゃないか?」
???:「では傷ついた私はどうすればいいだろうか」
前園:「過度な束縛はどちらも不幸にするだけだ。そんなことも話し合えないのならお前はその恋人とやらを本当に物としか思っていないんだろう。恋人のために別れてやれ」



皆本:とか言い包めしてここから脱出できないか……?
兵部:無理。というか、この場合は単純に火に油注いでるよね、君。
皆本:……?
兵部:世の中正論だけじゃないんだぜ。
皆本:……なんか馬鹿にされてる気がする。



???:「耳に痛い言葉だ。愛しい君の言葉を無視するのは心苦しいが、私だけが泥を被るというのもおかしな話だと思わないかい」
前園:「……」
???:「この中で君の尻を狙っていた者がいる。それを探し、1人の腹を潮干狩りしよう。砂浜プレイに興味はあるかな?」
KP:シャーカステンが光り、4枚のフィルムが照らされる。
KP:電光タイマーがつき、《5:00》と表示される。
前園:「やるしかないのか……」と気落ちしつつ、4枚のフィルムを見よう。
前園:「これは……こいつらのレントゲンか?」
前園:《目星》か何か振った方がいいのか?
KP:いや、その必要はないよ。
KP:近付いてみると各シートにAからDまでのアルファベットが順に振られていることに気付く。そしてDのシールが張られたレントゲンの胃の中に異物が写っている。
KP:ご丁寧に赤ペンで丸がつけられているから前園でもわかる。
前園:なんか軽く馬鹿にされた気がするんだが。
前園:「……Dか。鍵の在処はわかったが、問題はこの中の誰がDか、というところだな」
前園:男たちの方に《目星》で何かわかるか?
KP:振ってごらん。
前園:(1D100<=50)→85→失敗
前園:「くそっ、どこかに手がかりはないか?」
KP:また振ってもいいし、ほかのことをしてもいいけど。
前園:いや、もう一度《目星》で。
前園:(1D100<=50)→5→成功
KP:それじゃあ、台に小さく《A》と書いてあることに気付く。ほかの台にもBCDと書かれてる。
前園:「こんなところに書いてあったか……。Dはこれだな」
前園:覚悟を決めてメスを取るよ。
KP:じゃあ始める?
前園:それしかないしな。
KP:前園がメスをDの男の体に滑らせると、切り口から鮮血が溢れ出す。僅かに男の体が動き、それが生のある者だということが実感できる。
前園:「血は慣れてはいるが、どうして俺がこんなことを……」
KP:男は麻酔か何かの薬で眠らされているのだろう。時間をかけると薬がきれて危険かもしれないと前園は判断する。
KP:頼りない手つきながらメスで男の体を切り開き、生暖かい内部に触れ、そのたびに鉄錆のような臭いがいや増した。
KP:指先で響くぐちゅ、ぐちゃ、と湿った水音に顔をしかめながらも、その指先がかたい何かに触れる。
KP:無事に鍵を取り出すことに成功したが、冒涜的な光景、行いを前にSANチェック。1D3/1D8で。
前園:(1D100<=45)→29→成功
前園:(1D3)→2
前園:「二度とやりたくないな」と苦く吐き捨てて手と鍵をタオルで拭いていいか?
KP:いいよ。
???:「間男の中は温かかったかい? 君のナカとどちらが温かいかな? さあ次のステージへ行こう」
前園:「……ああ」



皆本:Dの男はこのまま放置なのか? 【救急箱】も持ってるし、一応《応急手当》したいんだが……。
兵部:かまわないぜ。《応急手当》に+20の数値で。
皆本:(1D100<=50)→45→成功
兵部:それじゃあ、流れた血はどうすることもできないが、一応元通り縫合はできたことにしよう。



KP:扉の鍵を開け通路に出ると、テレビが並んでいる。
KP:今度はそこに文字ではなく、黒ローブが映る。
???:「特殊プレイとはなにか。世間ではマンネリ防止などマイナス面で使われることがある。私はそうは思わない。目隠しプレイ、手錠プレイ、緊縛……。どれもパートナーを信用していないとできないことだ。男に尻を預け、デリケートな部位に挿入させるなど、究極の愛の証じゃないか? と、たまには尻ASSトークしてみたよ」
前園:「俺にはわからん世界だ」

KP:では、次の扉だ。開ける?
前園:ああ。そのまま入るぞ。
KP:やや広い部屋だ。入り口傍に台が置かれている。台の上には予備弾17発とガンホルダー。ガンホルダーには2挺の銃が収められている。
KP:銃にはすでに弾は装填されている。17発分だ。
前園:じゃあ銃を取るぞ。「懐かしいな」
???:「やあ剛。いつも私の息子が世話になってるよ。君の手で立派に成長させてくれ。夜のマグナムさばきを見せてもらおう」
KP:テレビがつき、黒ローブがそんなことを告げると同時に、天井からぬるぬるした蔦のような形状をした触手が壁を伝って滑り降りてくる。
前園:「なっ……!?」
KP:不可思議な現象を前にSANチェック。1/1D5。
前園:(1D100<=43)→77→失敗
前園:(1D5)→2
???:「触手プレイに興味はあるかい? 君が望むなら協力するのにやぶさかじゃない。ないなら目覚めさせてあげよう」
前園:「余計なお世話だ!」
KP:電光タイマーがついた。表示されるのは《3:00》だ。
KP:今回も君の先攻だ。
前園:そういえば鉄パイプはテレビ割って置いてきたのか……?
KP:もしくは手術に気を取られて忘れてたかもね。
前園:まあ鉄パイプは初期値だったし、《拳銃》でやるか。
前園:(1D100<=62)→10→成功
前園:(1D10)→1
KP:前園の放った弾丸は触手に当たるが、掠っただけのようだ。
前園:「鈍ってるか……」
KP:シークレットダイス
KP:触手が勢いをつけてその先端から何かを放つが、勢いをつけすぎたせいか狙いが外れてしまう。
前園:「っと、危ない。なにを吐き出したんだ……?」
前園:また《拳銃》で狙うぞ。
前園:(1D100<=62)→31→成功
前園:(1D10)→8
KP:二度目の弾丸は見事に触手を捉え、撃ち抜く。弱ってはいるが、すぐにくねり動いて前園に向かって鎌首を擡げている。
前園:「しぶといな……!」
KP:シークレットダイス
KP:勢いをつけた触手が前園に絡みつこうと襲いかかってくる。
KP:これを回避するかい?
前園:当然だ。
前園:(1D100<=30)→50→失敗
前園:だめか。
KP:触手は前園の体に絡みつき、シャツだけを纏った無防備な肌を撫であげる。
前園:「くっ……、離れろっ」
KP:触手が這い回るたび、体がぬるぬるとした何かに濡れていく。触手は確かな意志を持って、胸を、腹を、太股を愛撫する。
KP:肌を撫で上げる奇妙な感触にぞくり、と体が粟立ち、抵抗する息遣いも次第に荒いものへと変わっていく。



皆本:……それ、必要なのか?
兵部:臨場感たっぷりだろ?
皆本:……。



前園:「く、そっ……、気持ち悪いんだよ……っ」
前園:引き剥がしたいんだが、切実に。
KP:じゃあSTR対抗で。触手は10だよ。
前園:(1d100<=55)→84→失敗
前園:「ぬるぬるして掴みにくいっ……」
KP:シークレットダイス。



兵部:……。
皆本:どうしたんだ? ファンブルでも出したか。
兵部:いや、何でもないよ。それよりちゃんとRPしてくれよ?
皆本:嫌な予感しかしないんだが。……クリティカル出たんだな。
兵部:シークレットダイス
皆本:無言でロールするの本当やめてくれ……。



KP:それまでも確かな意志を持って愛撫していた触手だが、不意にその様相が変わる。
前園:おうちかえりたい。
KP:ただ撫で回すだけだった触手がはっきりとした目的を持って、胸を弄り始める。触手が蠢くたび体がきつく締め付けられ、それすらもどこか感じてしまう。
前園:「あっ……、くっ、やめ……っ」



兵部:……萎えるから棒読みやめろよ?
皆本:それは本望だな!


KP:暴れる体を押さえつけ、触手の先端が強く胸に擦りつけられる。くちゅ、ぬちゅり、と湿った水音が淫靡に木霊する。触手に擦られるたびに乳首がかたく凝り、口を開けた触手がきつく吸引を始める。
前園:「ひっ、あっ……よせ、離れろ……っ」
KP:身をよじり触手を振り払おうとしても、頑としてそれは離れず、追い詰められていく。それまで感じたことのない、えも言われぬ感覚が全身に奔り、薄く開いた口からは荒い息遣いと悔しげな声が洩れていた。
前園:さっさと振りほどくぞ!
前園:(1D100<=55)→32→成功
前園:やった……!
前園:「いい加減に、しろっ!」
KP:力を振り絞って触手を掴み、引き剥がすことに成功するが、息は荒いままだ。
KP:シークレットダイス
KP:しかし触手も先ほどの感触が忘れられず、再度絡みつこうと襲ってくる。
前園:「諦めの悪い……!」
前園:もちろん回避だ。
前園:(1D100<=30)→63→失敗
前園:ああっ!
KP:くくっ。いいね。
KP:ようやく引き剥がすことに成功し、油断していた体に再び触手が絡みついてくる。すでに知った体だ。火照り始めた体を触手が執拗に撫であげ、絡みつき、敏感になった乳首を擦り上げる。
前園:「くっ……」
前園:そういや、腕は自由なのか?
KP:自由だけど……、ああ、撃つつもりなら体に張り付いた状態だから自分にもダメージ返ってくるぜ。
前園:……引き剥がした方が無難か。
前園:(1D100<=55)→19→成功
前園:よし! 「一度コツを掴めば簡単に引き剥がせる……!」
KP:引き剥がされた触手はまだ諦めちゃいないぜ。
KP:シークレットダイス
KP:何度も引き剥がされた経験で触手は少し距離を取り、その口から白濁した液を吐き出した。吐き出されたそれは容赦なく顔にかかり、咄嗟のことに反応できず開けていた口の中に入り思わず飲み込んでしまう。
KP:顔や胸元に飛び散った白濁液は、肌の上をねっとりと伝い落ちる。
前園:……これが中和剤とか?
KP:そんなわけないじゃないか。
前園:「ぐっ、くそっ、毒じゃないだろうな……」
前園:悪態を吐きながらどうにか吐こうとしてみようかな。
KP:出るのは唾液くらいだね。
前園:じゃあ《拳銃》でさっさと仕留めるか……。
前園:(1D100<=62)→40→成功
前園:(1D6)→3
前園:「お返しだ、受け取れ!」
KP:狙い澄まされた弾丸に撃ち抜かれた触手が、その瞬間どろどろと溶け始める。床に広がる液溜まりの中に金色の鍵が落ちていた。
前園:「……終わった、か? くそっ、最悪な気分だ。酷い目に遭った」
???:「ああ……実にたまらない、素晴らしいものを見せてもらった。逞しい肌が淡く色づき、いやらしく悶える腰。そして可愛らしい口からこぼれる愛らしい鳴き声……。危うくスプラッシュマウンテンしてしまうところだったよ」
KP:黒ローブがそういうと、前園を誘い込むように扉が開く。
???:「だが、やはり私の触手♂でないと物足りないんだろう? 私も早く君のスモールワールドでインディージョーンズしたいよ」
前園:「絶対にお断りだ!」
前園:鍵を拾ってさっさと出る……、鍵はここでは使わないのか。
KP:前園はどろりとした液溜まりの中から鍵を拾い上げる。当然鍵は粘液に塗れているぜ。
前園:うわぁ……。
前園:……仕方ない、シャツで拭って扉を潜る。
???:「実にけしからん腹チラだ」

KP:さて、扉の向こうはこれまでと同じように狭い通路が続いている。だがこれまでとは違い距離は短いな。
前園:そろそろ終わりか……?
KP:前園が歩いていると、テレビが明るく光った。文字ではなく、黒ローブが映っている。
???:「よくぞここまで尻を守り続けてきた。しかしこれで終わりだ。どこまでバックバージンを守ることができるかな?」
前園:「寝言は寝て言え」
KP:次の扉にはすぐに辿り着いた。
前園:一応、《聞き耳》いいか? これまでを見るに乱入パターンだが、念のため。
KP:いいぜ。
前園:(1D100<=50)→81→失敗
前園:失敗か。
KP:中の様子を窺うが何の音も聞こえない。
前園:じゃあ入るか。

KP:前園が入ってすぐ、テレビがつき、部屋の明かりが灯った。背後では扉の閉まる音がする。
???:「大丈夫、痛いのは最初だけだ。安心して身を任せるといい」
前園:「全然大丈夫じゃないだろ、それ」
KP:部屋の中にはテレビだけが置かれている。何もない部屋だ。
KP:目に付くのは左右の壁にある扉。右は真実、左は自由と扉に書かれている。
前園:「真実と自由、か……。どういう意味だ?」
???:「左を開けると、君は文字通り自由になる」
???:「右を開けると、君を魅了している私の正体が分かる」
前園:「別に魅了されてはいないが……、だが中和剤はどこだ?」



兵部:さて、どうする? どちらの扉もさっきの金色の鍵で開けることはできるが、どちらかの扉しか選べないし、途中で引き返すこともできない。
皆本:そうだな……。選ぶのは真実、か。
兵部:なぜ?
皆本:前園は黒ローブの正体を知りたくはないが、知らないままでも怖いと感じたから……かな。怖いもの見たさ、というのと、やっぱり中和剤飲んでないことが引っかかるんだ。
兵部:なるほど。
皆本:不安は排除したい。



前園:「鬼が出るか蛇が出るか」と呟いて真実の扉を開ける。
KP:前園が扉を開けその先の通路に出た瞬間、扉が重く閉まる音が響いた。何もない通路をただまっすぐに進む。
KP:しばらく進んだところで、つきあたりが見えた。丁字路になったその先を、三輪車に乗った黒ローブが左から右に横切る姿が飛び込んでくる。
前園:「酷い幻覚を見た」
KP:三輪車のあとを追いかけていると、次第に通路が廃れた様相を見せ始める。至る所に有刺鉄線が張り巡らされており、その中を怪我をしないように進むと、今度は目の前に階段が現れた。
KP:崩れかけた階段を足を踏み外さないよう上がり、その先には扉がある。軋んだ音を上げる扉を押し開いた向こう側には、夕日に染まる景色が広がっていた。
KP:その夕日を背にした逆光の中、黒ローブが出てきた前園を待ち構えていたように立っている。
前園:「やっと会えたな」
KP:黒ローブはその声には反応せず、首からぶら下げていた小瓶を手に取り、見せつけるように軽く左右に振る。
前園:「それが中和剤か」



兵部:ここから先は自由に行動できるけど、どうする?
皆本:どうもこうも黒ローブが中和剤を持ってるなら近付くしかないだろ。投げて割られても大変だし。
皆本:黒ローブの動きを観察しながら、いつでも対処できるように警戒しつつ近付く。



KP:前園が近付こうとする間も、黒ローブは動かないままだ。そして手を伸ばせば届く距離まで近付くと、黒ローブは不意に仮面に手を伸ばした。
前園:外すのか。
KP:仮面の下から現れた顔は、前園の数少ない友人のそれだった。
前園:えっ。
KP:友人は蠱惑的な表情で笑い、そっと手を伸ばしてくる。優しく、まるで壊れものにでも触れるような手つきで頬を撫でられる。
友人:「抵抗していいよ。じたばたするお前を押さえ込み、私しか見えなくさせてやる」
前園:「な、にを言っているんだ、お前……。いや、それよりどうしてお前がこんな」
前園:と、あまりの衝撃に言葉を失くす。
KP:動揺を隠せない前園の前で友人は小瓶の中身を呷り、混乱する前園の腰を強く抱き寄せ唇を重ねてきた。こじ開けられた口の中に中和剤を口移しで注がれ、重ねた唇の隙間からとろりと溢れる。それは顎へと伝い、喉を濡らす。
前園:本当は突き飛ばしたいが状況が飲み込めず、狼狽える、かな。
前園:あ、中和剤は飲んだ。
KP:喉を鳴らし中和剤が飲み込まれたことを確認すると、今度はぬるりとした舌が入り込んでくる。
前園:ん゙っ?
KP:戸惑う舌を掬い、ねっとりと絡ませられる。唖然とした顔を見つめたまま執拗に舌を吸われ、聞こえてくる水音がどこか遠い。
前園:……一応抵抗したいんだが。
KP:自動失敗。
前園:……そうか。
KP:角度を変えながら何度も貪られ、卑猥な水音と荒くなった息が鼓膜を揺らしてくる。抵抗しようとする腰をさらに強く抱き寄せられ、嫌でも体の昴りを自覚させられてしまう。
KP:舌を吸われ続ける中、意識はぼうっと混濁を始め、自ら舌を絡めてもいた。初めて味わう濃厚な口づけの甘さに、縋っていなければ立っていることもままならなくなり始めた頃――。
KP:意識が一瞬遠ざかり、気付いたときには自室のベッドに横たわっていた。
KP:あまりにも生々しく、リアルで衝撃的な夢を思いだし、SANチェック。0/1D10。
前園:(1D100<=41)→98→失敗
前園:(1D10)→9


皆本:えーっと、つまり?
兵部:おめでとう。【不定の狂気】及び【一時的狂気】の発症だ。《アイデア》の方も振ってもらおうか。
皆本:(1D100<=75)→40→成功
皆本:うわぁ……。
兵部:成功なら1D6か月間の友人への執着だ。寝ても覚めてもキスの感触が忘れられず、何も手につかなくなる。
皆本:(1D6)→5
皆本:長い。
兵部:じゃあ次は【不定の狂気】だな。長期で行くぞ。
皆本:(1D10)→9
兵部:……偏執症だな。夢とはいえ強いストレス環境下に置かれ、散々尻を狙われ続けた結果、現実でも尻を狙われていると強く思い込んでいる、とか?
兵部:ああ、不定の期間も決めようか。
皆本:(1D6)→4。
皆本:つまり、5か月間はキスが忘れられず、そのうち4か月はしたくもない尻の心配しながら男に怯えて暮らすのか……。
兵部:前園にとっては死活問題だ。



KP:では、前園はあの不可思議な夢とするのも生々しい記憶を反芻し、腰の蕩けるようなキスの感触まで思い出してしまう。もう一度味わいたいような背徳に浸りかけ、けれど同時に股ぐらがいきり立った男に襲われたこと、触手のおぞましさ、そして仮面の男の言葉がいつまでも脳裏にリフレインし、強い妄想に囚われ始めていた。
KP:世の中の男は全員自分の尻♂を狙っているのではないか、と。
KP:そんなおぞましさに身を震わせながらも、いつも通りの日常がやってくる。

-------------「しまっちゃうお兄さん」生還END-------------



兵部:はい、お疲れ。
皆本:……ああ。これを無事と言っていいのかはわからないが、なんとか生還はできたな。
兵部:いやあ、楽しかったぜ。
皆本:お前はな。僕は疲れた……。
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